TFCC損傷とは

TFCC障害最後に紹介するのは、交通事故によって発生する可能性がある障害の1つである、TFCC障害についてです。このTFCC障害というのは、簡単にいえば手首に発生する怪我の一種であり、可動域に対する制限が残ってしまう場合については10級や12級の後遺障害等級として認定される可能性があります。また、神経症状としての痛みが残る場合については、12級や14級として認定される可能性があります。それでは、より具体的にどのような症状であるのかについて紹介します。

TFCC損傷のTFCCというのは、三角線維軟骨複合体の略称のことです。これは骨ではなく、靭帯などの性質に近い軟部組織となっているのが特徴です。幾つかの小さな組織が組み合わさることによって形成されるものであり、主に手首の外側に発生することになる衝撃を吸収するのが役割のものとなっています。

 

TFCCとは,腕の骨(尺骨や橈骨)と手指の骨(手根骨)の間の小指側にある三角の形状をした組織のことです。日本語では「三角線維軟骨複合体(さんかくせんいなんこつふくごうたい)」といいます。この組織は,肘の靭帯や膝の半月板と同じように骨ではありません。いくつかの靭帯や軟骨が組み合わさった軟部組織の総称になります。

TFCCの役割は,手首の滑らかな運動を実現するためのベアリングのような働きや,手首の外側の衝撃を吸収するようなサスペンションのような働きをすることです。TFCCがあることにより,手首は安定的に保持され,人間は手首を複雑に動かすことができるのです。

 

TFCC損傷が起こってしまっている場合、腕を回した時などに手首の小指側に痛みや張れが発生する可能性があります。また、カチっというような音を伴う痛みが発生する可能性があります。この障害は骨ではなく軟部組織によるものであるため、X線に映らないのが難しいポイントとなっています。